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2011年6月 9日 (木)

冨田勲氏の新作「惑星 ULTIMATE EDITION 」を聴いて

Tomitap
 冨田勲氏が新作アルバムを出されました。
 子供の頃から冨田氏の音楽(ジャングル大帝など)が好きだったのですが、高校時代に手に入れた、シンセを使って制作された「火の鳥(1976年)」が何といっても衝撃体験でした。これ以来クラシック音楽にはまって、ストラヴィンスキーやホルストなどの原曲を聴き込むようになりました。
 高校時代に、広島に冨田氏がいらっしゃった時に4chを体験しました。これが原点になって今の自分の作品世界があるように思います。いつかは冨田氏のような仕事をしてみたいと思ってPCを使った映像制作にはまりこみました。
 さて、この新作は1977年に発売された「惑星」のリメイクですが、シンセの現行機種がオーバーダビングされており、音色がクリアなだけでなく違う編曲がなされているのと同じで、聴いてみるとほとんど「新作」と言ってよいのではないかと思いました(ブルックナーの交響曲みたいに)。冨田ストリングスは健在で、輝きの中に哀感のある音色が、旧作よりもさらに美しいと思いました(倍音の作り方なんでしょうか)。あの音に遥かなものへの憧れを感じるんですよ。
 そうして制作されたこの「惑星 ULTIMATE EDITION 」には第5曲に「イトカワとはやぶさ(冨田氏のオリジナル)」という曲が挿入されています。このアルバム自体、作曲者により糸川英夫博士に捧げられていますが、この曲からは作曲者の糸川博士への思い(ライナーノーツに詳しく書かれています)が強く感じられ、そのリリシズムは、まさに冨田ワールド全開です(惑星探査機ハヤブサが燃え尽きるシーンはレイ・ブラッドベリの「万華鏡」のラストのようでした)。

 あの「リリシズム」を自分の作品にも反映させたい。今回の個展の方針を決める上で良いきっかけになりました。

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