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造形教育研究ゼミナール2011記録

● 第1講座

 第1講座では水彩絵の具の指導についての実技が行われました。題材についての投げかけや教材ごとの導入、そして生徒への言葉がけは、まさに指導と評価が一体になった学習指導でした。輪郭を描くことの意味、それを塗りつぶすことの意味、その基礎的・基本的な知識・技能とバリエーションへの展開は、教材と表現・生徒の学習と成長がひとつにまとまって進んでいくといった、授業のあるべき姿を見せられたように思います。

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☆受講者の感想
 水彩絵の具を使った演習では、絵の具セットの配置やパレットへの絵の具の出し方などを改めて学ぶことができました。また、子どもにとってわかりやすい言葉がけも参考になりました。受講中、講師の方々が優しく声をかけてくださいましたが、その声かけから、子どもの表現を意味付けたり引き出したりする技を学び取ることができました。本講座で学んだことを実践し、子どもたちに豊かな経験を積ませ、感性を育てていきたいと思います。

● 第2講座

 第2講座では小学校高学年・中学校を対象とした抽象表現の指導を扱いました。講師自らの指導の体験から選ばれた題材だけに、児童や生徒にどのように接していくか、表現の可能性をどのように開いていくかについてのお話も興味深いものでした。何か心の中にあるけれど、それが上手く表現できない、どのように描いてよいかわからないという子どもは、まず絵の具を塗ってみることから始めるので良いのかも知れません。表現者は一枚の絵の中で心の旅をしているのですね。そこに様々な意味付けをしていく中で自分の表現がみつかってくるのかな?
 山口県立美術館で行われている「カンディンスキーと青騎士」にもつながる実践内容でした。

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● 第3講座

 第3講座では紙版やスチロール版などを併用しながら、一作品の中で様々な版材(基本は凸版画)を経験するという教材を体験しました。何かと制約の多い版表現ですが、版材を変えたり(製版の方法にも変化が出ます)インクの色を変えたりすることでバラエティーに富んだ作品が仕上がり、生徒の個性や創造性も様々に伸ばしていくことのできる題材になっていると思います。
 いろんなインク色のスタンプ台が楽しそうでした(ラメの入ったものもあるんですね)。

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☆受講者の感想から
 日頃の保育の中で、子どもたちが版画を楽しめる方法をお教わりたいと思い、この講座を受講しました。講座が始まると、たくさんの実技を通して版画の基本や子どもの年齢に合った言葉がけの仕方、工夫する点などを教えていただきました。そして気が付くと、版画に、楽しんで夢中に取組んでいる私がいました。やはり教師自身が楽しむことが大切だと、改めて感じました。今日学んだたくさんの知識や技法を生かして、楽しい保育につなげていきたいと思います。ありがとうございました。

● 第4講座

 第4講座では様々な造形遊びに取り組みました。ファッションショーや風船遊びなど、ちょっとした小物を使って子どもたちが楽しめる題材をいくつか実践しました。参加者も童心にかえってワイワイ騒ぎながら制作に取組んでいました。

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☆受講者の感想
 造形遊びは、幼稚園でもよく行っているので、興味深く参加させていただきました。
新聞紙を使って参加者がそれぞれ想像力を働かせたコスチューム作り、マスキングテープを使って自由な線や面の構成遊び、カラーポリ袋の軽さや美しさを感じる遊びなどを体験し、子供たちと楽しんでみたいと思いました。
 また、講座に参加し、それぞれの素材にしっかりと触れ、その素材のもつ特性の面白さに改めて気づくことができました。そして、素材に存分に触れ夢中になって遊ぶことの楽しさが造形遊びにはあることを自分自身しっかり感じることができ、子ども達にもこのような遊びの経験がたくさんできるようにしていきたいと思いました。

● 第5講座

 第5講座では籐を使ったかご作りにチャレンジしました。、コツコツと籐を編み上げる伝統工芸(民芸)の、ルーティンワークともいえる作業ですが、一旦身につければ様々なバリエーションが考えられるこの活動に、はまる中学生も多いと思います。

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☆受講者の感想
 講師ご自身の授業では小さなかごをまず生徒に編ませて、仕組みや構造を理解させた上で、班で編み方について考えさせて工夫させておられましたが、教材を取り入れる上で大切なポイントだと思いました。
 籐を扱うには、様々なコツがあり、生徒に活動させる場合にも、その場に応じた工夫が必要になると思います。今回この講座に参加させていただいて、一人一人に細かなご指導をいただきたいへん参考になりました。
 また、他の校種での応用や、発展の仕方、授業での時間配分、細かな制作の手順を写真で示した資料など、この講座に参加させていただいて、楽しく活動し、たくさんのお土産をいただきました。ありがとうございました。

● 第6講座

 第6講座では、アートゲーム(数種)や対話型鑑賞法などの鑑賞の授業で使える様々な方法を、終始和やかなムードの中で実践しました。東京の国立新美術館で行われた鑑賞学習の研修や山口県立美術館をはじめとした各地の美術館発の鑑賞法などを積極的に取り入れていました。

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☆受講者の感想
 学習指導要領が改訂された事と、これまでの自己流の鑑賞の指導・評価を改めたかった事から、この講座を受講させていただきました。
 講座では、前半に鑑賞の指導と評価について指導要領やアンケートの分析を基に丁寧に教えていただきました。後半には、アートゲームという鑑賞教育の学習活動を楽しみながら教えていただきました。
 少人数であったのに加えて、先生方の教えてくださろうという思いがとても伝わってきたので日頃は聞けないような素朴な疑問も聞くことができました。
 たいへん貴重な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。

● 第7講座

 第7講座では、身近にある小物をルーペで拡大し実際よりも大きく描くクロッキーと、クロッキーで使用したモチーフ(群)をデジタル写真で撮影・プリントアウトしそれを正確にデッサンするというフォトリアリズムを行いました。

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 クロッキーとフォトリアリズムの二つの手法で描くと、日頃見慣れたものでもただ見ただけではわからなかった様々な様子に気づくことができますね。その感動がいきいきとした作品を生み出すのですね。

☆受講者の感想から
 全く新しいクロッキーの方法を教わり、今後の授業等で活用できるよう工夫してみたいと思いました。色鉛筆を2・3本同時に持って絵を描くというのが特に印象的でした。
 フォトリアリズムは、輪郭線を線描きせず、明暗を中心に質感や量感が出せ、やり甲斐の感じられる教材だと思いました。
 どちらも工夫すれば現場で使える教材になりそうで、とても参考になりました。

● 第8講座

 第8講座では簡単にできる石膏レリーフというテーマで、身近にある様々なもの(ねじや洗濯バサミなど)を粘土に埋め込み、それらの模様(凹凸)をもとに、石膏を流し込んでレリーフ(浮き彫り彫刻)を制作しました。
 粘土や石膏という素材のおもしろさを体験していただき、同時に遊び的学びの中から彫刻の「凹凸による表現の面白さ」をつかんでもらおうというものです。
 できあがったレリーフには着色を施し、壁飾りのように仕上げました。

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● 第9講座

 第9講座では日本工芸から三人の講師をお招きして手捻りやろくろなどの実技をご指導していただきました。講師はどなたも萩焼制作の一線で活躍しておられるプロの方たちです。参加者は大変な汗を流しながらも満足げな表情で取組んでいらっしゃいました。
 焼く作業は講師の方々が持ち帰って行い、後日受講された先生方に届けられるそうです。

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☆受講者の感想
 講師の先生方に萩焼のすばらしさや土粘土でものをつくる楽しさを教えていただき、とてもよかったと思いました。先生が一塊の土を練ってろくろに置き水をつけた手でするすると触られると手品のように湯呑みや徳利ができ、その様子には大変驚かされました。
 実際にやってみるととても難しく、イメージ通りにはできませんでした。でも、土粘土のぬるぬる、ぺたぺたした感触や自由に形が変えられるおもしろさにはまって、いつしか夢中になってつくっていました。できたのは、カフェオレカップ、茶碗、小鉢、皿。9月には焼き上げて届けてくださるそうで、今から楽しみです。今日の感動を子どもたちにも味わわせてあげたいなと思いました。

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