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2015年8月

2015年8月18日 (火)

第46回山口県造形ゼミ第8講座「中国細密画入門」

第8講座では、中国の伝統的な絵画「中国工筆画」を実習しました。中国画は表現技法として、工筆画と写意画(水墨画)に分類されます。中国工筆画は線描で対象の形をとり、絵の具をぼかしたり重ねたりすることで深みを出す描き方です。繊細で豊かな色彩、富貴で精巧な中国工筆画は、古くから中国宮廷絵画として愛され、日本画にも影響を与えてきました。

(1)紙は「宣紙」を使用、「宣紙」には生紙と熟紙がある。熟紙は薬物で処理したもので、滲まないのが特徴、細密画には熟宣紙を使う。

(2)工筆画には一般に、線描き筆2本、細かく描ける筆2本、渲染用筆5本を使う。

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熟宣紙に細い毛筆でモチーフを線描きします。

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(3)中国の顔料には2種類あります。ひとつは鉱物顔料で不透明、もうひとつは植物顔料で親水性が良く透明。日本画の顔料は粒子が粗いため工筆画には適さない。

ここでは一般の水彩絵の具を使い、2本の筆(色がついた筆と水のみを含んだ筆)を使って色を重ねぼかします。

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2015年8月16日 (日)

第46回山口県造形ゼミ第7講座「デッサン・クロッキー」

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(1)クロッキーを描く
クロッキーは短時間で大まかに対象物の印象や特徴をとらえ描きます。
ここでは鉛筆、色鉛筆、くしペン、歯ブラシ、綿棒などのさまざまな素材で描画してみることで、描画材のバリエーヨンの可能性を体験しました。

(2)デッサンを描く
デッサンはある程度の時間をかけて詳しく対象物を観察し描きこみます。
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対象物を写真に撮り印刷したりルーペや虫眼鏡を使って拡大したり、全体の形を正確にとらえ細部まで詳しく観察する方法を工夫しました。

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普段あまり使わない素材を使うことで、自由にならない線や形に気づき、形態をデフォルメする際の可能性を探るきっかけになればと思います。また、デッサンではクロッキーの練習で得られた自由な表現を生かしつつ細部まで描くことで、多様な描画法を重層的にまとめる体験をしてもらえたらと思います。

第46回山口県造形ゼミ第5講座「日本の伝統文化を素材にした工作」

「国際化」とは、外国語を学んだり外国の文化に触れたりするだけでなく、自国の文化や精神に触れて日本人としてのアイデンティティを育てていくことも含んでいると考えます。

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(1)水墨画を描こう
墨の濃さの調整が一番難しいところ。あらかじめ「薄い・中間・濃い」3段階の墨を用意します。また筆も数種類、紙も障子紙や奉書紙などを用意します。
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まず、墨を使っていろいろな線や形を描いて墨と筆で表現できることを試します。
観察して絵を描く他、たらしこみ(ドリッピング)など偶然を生かした様々な技法が考えられます。

できあがった作品を表装します。
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簡易表装ですが、伝統的な掛け軸の作り方をおさえています。
一方、材料にはカラフルで可愛らしい模様の入ったものを用意し、形も創意工夫を凝らして、子供たちにも楽しめる活動をこころがけました。

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できあがり。

(2)水引き細工を素材とした造形活動
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色とりどりのモールを使っています。水引き細工の発想を生かして「つくりたいものをつくる」活動を展開します。制作後は自分の思いや願いを文章にする他、互いに鑑賞して感想などを交換して言語活動を仕組みます。(写真は児童の作品)

自分の国や地域の文化や伝統を理解することは、郷土愛を育てる他に、自尊感情を育てることにつながりますね。

2015年8月15日 (土)

第46回山口県造形ゼミ第4講座「造形遊び」

造形遊びは、結果的に作品にあるものもありますが、始めから作品をつくることを目的としていません。思いつくままに発想や構想を試みる自由さなど「遊び」の特性を生かしたもので、体全体を動かしながら想像力をしっかりと働かせてつくることを楽しむことが大切です。

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ワークショップ「海からのおくりもの」
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近くの海岸で拾った材料です。

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思いつくままにつくってみました。

ワークショップ「キネティックサンド???」
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「ねりけし」に「珪砂」を混ぜ、練って材料(題材)をつくります。「珪砂」は主に石英質(ケイ素)の粒を含み、ガラス系のモルタルの材料や鋳物砂に使われます。水分を含ませてギュッと握ると固まり、時間が経つ(乾く)と崩れます。いろいろな遊び方が工夫できそうです。参加者の方々も不思議がり、喜んで遊んでいました。

評価は、できあがった作品だけでなく、活動している様子や過程を大切にします。観点を踏まえて観察のポイントをしぼり、デジタルカメラやビデオを活用しましょう。

2015年8月14日 (金)

第46回山口県造形ゼミ第3講座「版画」

「紙版と板紙凸版をやってみよう」という内容でしたが、この講座はその後、木版画へとつながる取組みです。
版画には様々な版種がありますが、それぞれの版種は子どもの発達段階と密接に関係しています。つまり、版種を段階的・発展的に考えてカリキュラムとすることが「版画」の考え方やスキルの習得に深く繋がっているわけです。

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(1)「つくったものがきちっと写る」紙版画

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紙版は版作りが易しく版画の基礎を学ぶためにふさわしい題材で、紙の質や厚さを適切に選ぶことで板紙版や木版にも通じるため、小学校低学年のうちに経験させたい版種です。紙でつくった塊は黒く写る・紙の塊の上に重ねた部分が黒く写る、段差の部分は白く写る・切り抜いた部分は白く写る・ボールペンなどで凹ませた線は白く写る など、ほとんど全ての版種に共通する「版に手を加えて表す」という原理原則を学ぶことができます。
(2)「紙版・木版のあいのこ」板紙凸版の版画
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板紙凸版は、コート白ボール紙の表面をいくつかの方法で凹ませ、インクをのせることで凸版として印刷する技法の版画です。
板紙凸版は、木版のような表現が可能でありながら、紙という加工の容姿な材料なので小学校中学年児童でも無理なく版作りができ、板材を使った木版表現へとつながる優れた題材と考えます。

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この講座の経験がやがて「孔版」や「平版」につながっていくと考えると、もう一度幼保〜小〜中学校の版画学習の流れを洗い直してみたいですね。

第46回山口県造形ゼミ第2講座「水彩画」

「3ステップ方式でペットボトルを描こう‼︎」と題されたこの講座、500mlのペットボトルをモチーフに、水彩画の着色方法を3ステップで説明していきます。
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(1)ペットボトルを描きますが、まずコピー用紙などに練習として描いて慣れます。
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(2)練習したことをもとに、画用紙に下描きをします。

(3)3ステップ方式の1、下描きに「うすーく彩色」します。
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*これらは中学生が描いた作品です。

(4)3ステップ方式の2、「もう一度同じ箇所を彩色し、色を濃く」します。
重色の効果を生かすわけですね。

(5)3ステップ方式の3、「ペットボトルの透明感を表現」します。「かげ」の部分に注目して「透明感」を演出するわけです。

(6)仕上げに「ピカッと光っている光」、つまり光沢をポスターカラーの白で描きこみます。ハイライトの表現には不透明絵の具の白が適しています。
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*これは中学生が描いた参考作品です。

(7)作品が描き終わったら台紙をつけ、題名を書いた名票を貼り、鑑賞会を行います。大切なことは友だちからの評価、言語活動としても仕組める場面です。
このような絵がきちんとできあがると、写実期にあたる小学校高学年から中学生には、大きな自信となるでしょうね。

2015年8月13日 (木)

第46回山口県造形ゼミ第1講座「水彩絵の具を使った平面表現」

水彩絵の具を扱う授業は、単に絵を描くための指導ではありません。

・自分らしさを表現していく用具や手段 であり、
・多様な造形表現(造形遊び、絵、立体、工作)に幅広く活用できるもので、
・子どもたちにとって身近で自在に駆使できるツールです。
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パレットへの絵の具の置き方や机の上での配置、基礎練習のやり方など、絵の具を使う上での基礎・基本を学習しました。
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子どもと同様に実際に使いながら授業での展開を確認していきます。
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学校での実践が楽しみです。
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2015年8月11日 (火)

第46回山口県造形教育研究ゼミナール大会より(1)

第46回山口県造形教育研究ゼミナール大会が開催されています。

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開会式に続き、子供の表現の良さや思いの見取り方について各校種ごとにシンポジウムが開かれました。
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幼保の部では「子供の表現は活動全体で行わるもので、絵の表現はその一部であることを忘れないで欲しい」とお話がありました。
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小・中学校の部では、下のようなプリントが配布され山口県学校美術展審査の観点と併せたお話がありました。
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